1969年、新宿は熱く燃えていた! その新宿西口広場を占拠したフォークゲリラ達。手にしたのはゲバ棒ではなく、やわなフォークギターだった。
「青春」という言葉がまだキラキラと輝いていた時代。彼らの希望は何だったのか?
「若さ」とは?「人生」とは?
フォークソングの音色に乗せて「生きる」と言うことのあれこれを、「熱っぽく」「馬鹿っぽく」そしてちょっぴり「切なく」描きます!!
「花園神社野外劇という魔物」 中島淳彦
新宿花園神社「椿組」夏のテント。ずっと心の片隅でそっと憧れていました。覗きたいけど覗けない・・ちょっと汗臭そうだし、一度はまってしまうと、魔物に取り憑かれてしまいそうで・・でも一度ぐらいやってみたい、薄暗がりに怪しく浮かぶテントの住人になってみたい、花園神社の地べたに流れる汗を染み込ませてみたい・・よし、やってみよう。
さて皆様方、新宿夏の風物詩、椿組のテント芝居。今回は夏祭り感満載でお届けする唄の物語。かつてギター片手に新宿駅を占拠したフォークゲリラを題材に、花園の夏を怪しく賑やかに盛り上げます。細かい話は抜きにしてお祭りの余興を頼まれたつもりで当たって砕ける覚悟です。唄に酔い、芝居に酔い、酒と新宿の夏に酔ううちに、ご見物の皆様もきっとテントの住人に・・。懐かしいような初めて見るような、夢のような一夜を、精魂込めてお届けします。