昭和。少し前の地方都市。
廃線路の引込み線の奥、懐かしい野原が残り、取り残された僅かばかりの土地にバラックを建て、
はみだす様に生きている4姉妹とその家族、男達。
そこに暮らす奇妙な人々。ある者は「むこう」を目指し、ある者は「そこに」止どまり、愛憎入り乱れての葛藤がある。立ち退きを迫られる中、事件は起こる・・・・。
だが、子供達の遊び声だけは絶える事無く・・・・
「さよなら、あたしの少女時代、さよなら、あたしの街、さよなら、いくつもの思い出たち……さよなら、いとしいものたち……」さよなら20世紀・・・21世紀はすぐそこだ・・・・。