外波山文明ひとり芝居「四畳半襖の下張り」

永井荷風・作といわれる、幻の発禁本「四畳半襖の下張り」を、ひとり芝居に仕立てて23年。 全国各地200回以上の公演を重ね、円熟の域に達した入魂のステージ。 是非皆様に観て頂きたくここに紹介します。

    金阜山人・作/原田勤・脚色
    黒田征太郎・イラスト

  • 企画主旨

    このひとり芝居は経費もかからず、老若男女誰にでも気軽に楽しんでいただける、 これぞ“元気が出る芝居”です。
    あの永井荷風の原作といわれ1970年代、 野坂昭如が雑誌「面白半分」に原文のまま掲載し猥褻文書と云う事で発禁処分になり話題となった「四畳半襖の下張り」をひとり語り芝居にしたものです。 人間の性の営みを、一人の老人の口を借りて語る事で、 常に観客にほのぼのとした笑いを巻き起こしています。観終わった後は、 必ず人間に対する優しさ、愛情、生きる事の楽しさ を十二分に感じていただけるものと思います。
    公演場所、予算なども臨機応変に対処でき、主催者側のリスクも少なく、

    あなたもこのお芝居の主催者になりませんか? 面白い事は確実です。いろんな人に観て頂きたい。 演劇鑑賞団体の主催でやりました。 ライオンズ、ロータリークラブでもやりました。 商工会・会社の親睦会でも喜ばれました。 最近は教育委員会の主催でやった事もあります (ホントですよ!) 青年団や、婦人会の主催でもやれます。もちろんあなたでも!! ちょっとでも興味を持った方は、お気軽に御連絡下さい。

  • 上演時間

    1時間5分
  • ものがたり

    戦後間もない東京近郊。雑誌の記者に向かって話す老人の口から出た言葉は、記者も思わず赤面するような、赤裸々なセックスの体験談だった。
    老人がまだ30前の若かリし頃、第一時世界大戦の軍需景気に沸き返る東京でのお話。 夜毎、新橋へ繰り出しての芸者遊び。その中の“袖子”という売れっ子芸者との一夜の情事。あのてこの手の攻め合いをエンエンと語る老人の中に、人間の業と輝きをみる記者・・・
  • これは「大人の夢物語り」です。 最近の過激なビデオや、性風俗の氾濫に見られるような、直接的な表現ではなく、 あくまで軽妙に品を落とさず、放送禁止用語も使わず、当時の社会状況を交えながら、 最後のおちまで一気に演じ抜く。 楽しげでペーソス溢れる語り口は、若い女性からお年寄りの方々まで 楽しんでいただける、あっと云う間の1時間5分です。
  • 公演場所

    劇場・ホール・公民館・倉庫・ライブハウスから旅館・ホテルの宴会場までさまざまな所で 上演可能。観客も20名から300名まで自由自在に演じ続けて来ております。 主催も演劇鑑賞団体から、ひとり芝居を観る会、 町起こしとして村、町から個人のパーティまで目的に会わせて実に様々です。
  • 会場設備条件とお知らせ

    • ステージ

      2間×1間半(6畳)があれば十分ですが会場、観客に会わせて、小さくすることも、大きくすることも可能です。きちんとしたステージからビールケース置いてコンパネ3枚(3畳)の舞台まで如何様にも対処できます。ステージの周りは簡素なままで結構です。
    • 舞台セット

      宅急便にて送ります。(帖敷き・長火鉢・屏風など、3ヶ口)東京近郊は車で行きます。
    • 照明

      持参可能です。(ビデオ用300Wスポット2台)家庭用100V1KWがあれば十分です。舞台設備としての照明があればお借りします。
    • 音響

      芝居中に音楽は有りませんが、客入れ時に昭和20年代の音楽を流します。会場の広さにもよりますが、カセットデッキで十分です。
    • 仕込み時間

      会場条件にもよりますが、舞台仕込みは2時間もあれば十分です。
    • 客席

      ひな壇になっているのが理想。叉はステージを高くして桟敷きでもいいです。芝居はほとんど座りっぱなしで演じますので、見やすい状態にして下さい。
    • 楽屋

      着替える場所と、開演前に控えている場所があれば、どんな所でもいいです。
    • 宣材(チラシ)

      基本的に主催者側で作って下さい。
      版下材料一式(イラスト・黒田征太郎)・写真・紙資料一式は提供します。
    • その他

      ※基本的には役者1名。スタッフ1名。計2名で伺いますが、公演規模、ギャラ、経費の関係によっては役者1名でも大丈夫です。(其の時には若干のお手伝いをお願いします。)
      ※終演後、打ち上げがあれば、参加の用意があります。又、会場での酒類の販売などして いただいても結構です。
      ※又、宴会にての上演の場合、見ながらビール・酒などは構いませんが、食事(料理)は終演後に御用意して頂くよう御配慮、お願いします。(か、済ましてからの上演か・・)
  • 上演料及び経費

    • 上演料

      25万円
    • 経費

      交通費(役者1名、スタッフ1名)実費 
      宿泊費(    〃     )実費
      食費2回分 (役者1名、スタッフ1名)実費
      小道具運送費・宅急便3ヶ口・・実費
    • 他、設備・条件・規模により要相談
  • ◎企画の主旨・規模・観客数などによっては御相談に応じます。又経費節約のため近くの町、都市、仲間などと相談の上、連続公演など出来ればお互いに助かります。 まずは、お気軽に御相談下さい。連絡を待っています。

このお芝居は外波山文明のライフワークとして、目標300回500回と全国どこでも 出かけて行って、是非皆さんに観て頂きたく、ここに紹介するものです。 この、ページを見て興味をもたれた方、本当にお気軽に御連絡下さい。 この最近は、長崎・天草2箇所・石和温泉・岐阜2箇所・ 盛岡・五所川原・都内などで演じました。 07年銀座・誠シアターにて「一人芝居大会」に出演。
外波山文明プロフィールを開く

野坂昭如・原作 ~忘れてはイケナイ物語り~「戦争童話集」より
外波山文明ひとり芝居
「ウミガメと少年と・・・」

  • 原田勵・脚色/和田喜夫・監修/
    挿入歌・大島保克
  • 「平成15年度文化庁芸術祭参加」
  • このお話は、作家・野坂昭如が『戦後なんてこの地球上に一度もおとずれていない』という思いから、 1971年「婦人公論」に連載を始めた「戦争童話集」の中から「年老いた雌狼と女の子の話」「八月の風船」 そしてオキナワ篇「「ウミガメと少年」の三話を題材に、とある老人の語り話しとして、 ひとり芝居化したものである。
    とある砂浜に子供を集め、昔話に花を咲かせるひとりの老人が居た。「この浜にァ毎年毎年、遠い南の海から卵サァ産みに来る一匹の海亀がおったさーー。 でもその年はちょっと浜の様子が違っていただよ・・」 ・・のんびりと語る老人の口調とは裏腹に、 それはそれは悲しいお話だった。
    でもちょっと心暖まるウミガメ少年と、狼と少女と風船のオハナシ。
    ・・・・・次の世代をになう子供達へ語り継いでいきたい、戦争童話。
  • 著名人からのメツセージ

    初演を観たとき、「外波山さん、次のライフワークは、これですね」と思った。 戦争は、体験したものにしかわからない。が、次の世代に体験させないためにも、戦争は語りつがれなくてはならない。 この一人芝居は、決してむずかしくなく、それでいて想像力を大いに刺激してくれる。(歌人・俵万智)
    優しさの経験。外波山文明の海ガメと少年と…。」いつまでも忘れられない経験を劇場はさせてくれることがある。もし、あなたが、 幼いころに枕元で親からむかし話をきいた事が大切な経験だと思っているのなら、ぜひこの芝居に出かけてほしい。何の準備もいらない。何も難しいことはない。ただ、この芝居は自分に人として大切なものが心に残っていることを優しく伝えてくれるだろう。東京の演劇好きがこよなく愛する名優・外波山文明が野坂昭如氏の快諾とあの黒田征太郎の素晴らしい美術を得て完成させた「ウミガメと少年と…」はこれから何十年も語られていく珠玉の名作だ。私は、少し世の中に目を開くようになった子供を連れて行くのにも最適なものだと思う。(経済評論家・佐藤治彦)
  • お客様からのアンケート

    ★本当に素晴らしかったです。熱演がどんどん伝わって来て感動しました。一人芝居でこんなにまで深 い世界を作り上げられるのは凄いです。この芝居が多くの人達に見られ、平和についてほんの少しでも考えてもらえる事を願います。(31才・男性)
    ★じ~んときました。忘れてはイケナイ、とっても素朴な気持ちがあること、そんな温かい人の気持ちを劇場いっぱい感じました。黒田さんの背景ステキでした。足跡とは・・。 (26才・女性)
    ★戦争をこんな風に語られるなんて驚きました。知らず知らずに何度も涙があふれました。私も何か語らなければ大人の責任が果たせない気が強くしました。文明さんありがとうございました。(55才女性)
    ★とても優しい顔で「それでどうなったの?」って聞きたくなるようなお芝居でした。(20才・女性)
    ★大変感動いたしました。すばらしいーの一言です。有難うございました。(60才・女性)
    ★ただただ感動です。青い足跡がとてもきれいです。沢山の優しさがつまつた舞台で、又年をとって見続けていけたら・・・・・と思いました。島歌も優しいですね。(23才・男性)
  • スタッフ

    原作:野坂昭如「戦争童話集」(中公文庫)「ウミガメと少年」(講談社)(NHK出版)
    脚色:原田勵
    監修:和田喜夫
    挿入歌:大島保克 ♪「から岳」♪「真謝井・ぼすぽう節」♪「流星」
    CD「島時間」「東ぬ渡」より(ビクターエンタテインメイト株式会社)
    美術:黒田征太郎/加藤ちか
    照明:沖野隆一/RYU CONNECTION
    音響:青蔭佳代(音スタ) 衣裳:ASAMI
    舞台監督:田渕正博・木下藤次郎
    協力:K2/大島保克事務所/ビクターエンタテインメイト株式会社/波田野紘一郎 伝達社/吉祥寺SPACE BE/(株)東光出版サービス/ギルドB
    協力:鳥居しのぶ/井上カオリ/長嶺安奈/李峰仙/中村歩/恒松敦巳
    宣伝美術:黒田征太郎・長友啓典・加藤茂樹+K2
  • 公演記録

    ※05年9月19/20日新宿ゴールデン街劇場
    ※2003年10月23日(木)~26日(日)東京公演 新宿1丁目・シアターブラッツ
    ※2003年2月2日(日)長野県・南木曽町公民会館の例大会で上演
    ・・・350名の観客を相手に熱演!!
    ※2003年8月10日(日)広島市・横川シネマで上演(併映・戦争童話集~オキナワ編~)
    ※2003年10月11日(土)12日(日)盛岡・櫻山神社社務所にて
    ※10月18日(土)長野県木曾・蘇南高校・開校50周年記念行事として上演。
    ※2005年9月19.日20日 新宿ゴールデン街劇場にて公演。
    ※2005年9月24日熊本細川邸 真夏の夜の夢ライブにて公演。